北部イスラエルの将軍アブネル。南部の将軍ヨアブ。
この二人が今日の箇所に登場します。あなたがダビデなら、どちらを信頼しますか、どのように舵取りしますか。
北部の将軍アブネルは、サウルのおじで(第一サムエル14:50)サウルの横で食事をするほどの(20:25)実力者でした。生き残ったサウルの息子イシュ・ボシェテを王とし摂政になり、サウルの側室リツパと通じるほど傲慢になり、それをイシュ・ボシェテに指摘されると激高しダビデに寝返ると宣言しました。(第二サムエル3:8~10)
アブネルには知恵と交渉力がありました。北部の十部族の長老たちと話しダビデを王とすることを承認させた後(17~18節)、サウル王の出身母体のベニヤミン族ともひざ詰めで説得し了承させました。(19節)アブネルは頭の切れる官僚タイプで風見鶏で処世術の天才でした。ダビデに恩を売りダビデのナンバー2になる魂胆です。
アブネルはダビデに言った。「私は、全イスラエルをわが主、王のもとに集めに出かけます。彼らがあなたと契約を結び、あなたが、お望みどおりに王として治められるようにいたしましょう。」ダビデはアブネルを送り出し、アブネルは安心して出て行った。(第二サムエル3:21)
南の将軍ヨアブとはどんな人物でしょう。
ダビデの姉の子です。不遜で粗暴な男です。第一サムエルでの目立った活躍は無く、恐らくペリシテ領滞在時に外国の町々を襲う時に台頭し、今日の箇所でもまだ略奪をしていたようです。国内統一や国民の幸せには興味無し。ダビデへの尊敬や恐れがなく、弟アサエルを殺したアブネルへの復讐心からアブネルを卑怯な方法で暗殺しました。(25~27節)
「知恵は武器にまさり、
一人の罪人は多くの良いことを打ち壊す。」(伝道者の書9:18)
ダビデは何をしていたのでしょう。
ヘブロンにいた期間に、北部と対話を進めるなど全国統一に向けた前向きな動きはしていません。ただ、妻を4人増やし、合計6人の息子を得ただけでした。(1~5節)目の前の楽しみだけを享受していたように見えます。
血を流すことなく全国統一する可能性が見えていたのにアブネルはヨアブに殺されてしまいました。ダビデは「私は無力だ」(39節)と嘆き哀歌を作りましたが、ヨアブを呪うだけで何の処罰も与えられませんでした(29節)
アブネルやヨアブのような偏りや欠点を抱える優れた人材を生かして用いるのが王の器だと思われます。神から受けた使命に基づいて、国民と部下にビジョンを示し、信仰と礼拝を励まし、正義と平和と幸福を人々にもたらす王が求められます。
あなたの番です。
□アブネルやヨアブを生かす器になりたい
□主のビジョンを掲げて未来を照らす人になろう