2026年2月15日日曜日

第一サムエル12:1~25 雷と雨 

 サウル王が先頭に立って戦い、アンモン人に勝利し、ヤベシュの人々を救い出した後なのに、なぜか祭司サムエルは怒っています。なぜでしょう。

  さあ今、主と主に油注がれた者の前で、私を訴えなさい。私はだれかの牛を取っただろうか。だれかのろばを取っただろうか。(第一サムエル12:3) 

 年を重ねて白髪になったサムエルは、若いサウル王の前にできた落とし穴に気づきました。勝利した王は傲慢になり権力を振りかざす危険があるのです。  

 サムエルは今まで、人々の土地やお金を奪わず、暴力をふるわず、賄賂を取って正義を曲げなかったと証言し、王に気を付けよと勧告したのです。

 あなたは何かの権力を持っていますか。それを用いて誰かを苦しめていませんか。

 

 サムエルの怒りの第二の理由は、イスラエル人の先祖が繰り返して来た失敗パターンが出てきたからです。イスラエルの先祖は、勝利して生活が落ち着くと神を忘れ、偶像の神に流れていました。(9~11節)

 先祖たちは主に叫んで、「私たちは主を捨て、バアルやアシュタロテの神々に仕えて罪を犯しました。今、私たちがあなたに仕えるため、敵の手から救い出してください」と言った。(10節)

 イスラエルの民が王を求めたプロセス自体が、先祖たちの失敗したパターンそのものなのです。偶像の部分が王に入れ替わっただけでした。

 私たちにも同じ危険があります。神の代わりに、優先順位の一位に置いているものがありませんか。

 サムエルは、神も同じ考えであることを示すために、雷と雨を求めました。(17節)季節外れの大雨と雷鳴にイスラエルの民は神を恐れました。そして自分達の愚かさに気づいたのです。

 「私たちは、王を求めることによって、私たちのあらゆる罪の上に悪を加えてしまったからです。」(19節)

 祭司サムエルは、サウル王とイスラエルの民の双方に強く警告しました。王であっても、民の一人であっても、神を忘れて偶像の神を求めるな、主を恐れて主の道から逸れず誠実に主に仕えなさいと語りました。

 「あなたがたも、あなたがたを治める王も、自分たちの神、主の後に従うなら、それでよい。」(14節) 

 あなたにとって、主に仕えるとは何をすることでしょう。

  「ただ主を恐れ、心を尽くして、誠実に主に仕えなさい。主がどれほど大いなることをあなたがたになさったかを、よく見なさい。」(24節)

□権力を振りかざすな
□神を忘れて偶像を求めるな
□誠実に主に仕えよう

2026年2月4日水曜日

第一サムエル11:1~15 激しく下る霊 

ヨルダン川東側のヤベシュの町は、アンモン人に包囲されました。万策尽きて降伏条件の交渉をすると、町全員の右目をえぐり出せと言われたのです。この残酷な仕打ちは、ヤベシュの征服にとどまらず、全イスラエルを辱め、やがては完全征服を目論んでいたのでしょう。 

アンモン人ナハシュは彼らに言った。「次の条件でおまえたちと契約を結ぼう。おまえたち皆の者の右の目をえぐり取ることだ。それをもってイスラエル全体に恥辱を負わせよう。」(第一サムエル11:2)   

包囲されたヤベシュの町を現代社会の文脈に当てはめてみると他人事には思えません。お父さんがリストラで仕事を失い破産した家族、薬物依存や暴力行為で警察問題を起こした子供がいる家庭、登校拒否や引きこもりが長期になり解決の見えない家族。

 

ヤベシュの人はサウルに助けを求めにギブアに行きました。ギブアの人々は悲惨さに泣きました。泣いた理由は二つあり、残酷な仕打ちに対する悲しみの涙であり、もう一つは、助けられない不甲斐なさに対する嘆きの涙でもあります。

サウルがこれらのことばを聞いたとき、神の霊がサウルの上に激しく下った。彼の怒りは激しく燃え上がった。(第一サムエル11:6)

サウルは泣きませんでした。むしろ怒りました。神の霊が激しく下り、強い怒りが起き、瞬時に行動に移りました。(10:7)サウルはその場で自分の手で牛二頭を切り裂き、その部位を12部族に送り付け、ヤベシュ救出に力を貸すように声をかけました。

「明日、日が高くなるころ、あなたがたに救いがある。」(第一サムエル11:9)

「今日、主がイスラエルにおいて勝利をもたらしてくださったのだから。」(第一サムエル11:13)

9節を見ると、明日、救いがあるとの強い確信の言葉は人々の口から出た言葉でした。サウルの祈りと確信がイスラエルの民に伝染していました。サウルはみごとなリーダーになっていました。

 神の霊が下るとは、実際に何が起きたのかを考察してみます。

①神のみこころが鮮やかに分かった
②自分を神にささげ、身をゆだねた
③神の力がみなぎり、いつもより大きな力と勇気と知恵が与えられた
④正義、きよさ、あわれみの思いなどが研ぎ澄まされた
⑤はじめからあきらめず、神にあって可能だと希望を持てた
⑥独り相撲にならず、周囲の人を巻き込む影響力を発揮した

 「これらのしるしがあなたに起こったら、自分の力でできることをしなさい。神があなたとともにおられるのです。」(第一サムエル10:7)とのお言葉をサウルは実行しました。
 あなたの番です。 

□神の霊が降るとき、私たちは勇気ある者へと変えられる 
□問題を抱えた私たちにも必ず救いが来る
□勝利は主から来る

 「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。」(第一コリント1013

2026年1月25日日曜日

第一サムエル10:1~27 新しい人へ 

サムエルはサウルを一人にして、そっと油を注ぎました。なぜでしょう。個人的油注ぎが行われた後、公の場所でくじ引きによりサウルを選ぶまで一定の時間がかかりました。どんな意味があるのでしょう。

神に選ばれた確信をサウルに持たせるためかもしれません。王とはどんな者なのかを学ばせ成長の機会を与えるためかもしれません。一方で、ある種のテスト期間を設けたのかもしれません。そして、聖霊が下る体験、新しい人に変えられる経験があるのだと教える必要があったのでしょう。

サムエルは油の壺を取ってサウルの頭に注ぎ、彼に口づけして言った。「主が、ご自分のゆずりの地と民を治める君主とするため、あなたに油を注がれたのではありませんか。(第一サムエル10:1)

サムエルは油注ぎをした後、王の役割を言って聞かせました。土地も民も王のものではなく神のものだ。それゆえサウルは神のみこころを聞き、神の望まれるように人々を導くことが求められています。

サムエルは三つの出来事が起こると予告し、場所や人物や出来事の詳細を教えました。それらの出来事はサウル自身が神の選びを確信するための助けとなりました。それに加えて、王が心すべき事柄を実体験できる効果がありました。

第一、ロバが見つかったとの報告(神は人々の日常生活で助けて下さる方)第二、礼拝のためベテルに上る三人からパンをもらう(王は礼拝せよ)第三、賛美する預言者グループに出会いサウルも預言する者に変えられる。(王には神の言葉を聞いて伝える使命がある)


王として肝に銘じることがさらに二つあるとサムエルは語りました。神の霊が下ったら新しい人に変えられるのだから思い切って行動せよ、という指示。

 「主の霊があなたの上に激しく下り、あなたも彼らと一緒に預言して、新しい人に変えられます。これらのしるしがあなたに起こったら、自分の力でできることをしなさい。神があなたとともにおられるのですから。」(第一サムエル10:6~7)

もう一つ心に留めるべきことは、まったく逆の指示で、待つべき時には待ち、主を信頼して自分勝手に動いてはならない、というものでした。

「私があなたのところに着くまで、そこで七日間待たなければなりません。それからあなたがなすべきことを教えます。」(8節)

この二つを見分けることが王に求められていました。

 

サムエルは、全国から人々をミツパに集め公にくじを引いて公衆の面前で王を選びました。その結果、ベニヤミン部族のサウルが選ばれたのです。荷物の陰に隠れていたサウルが立ち上がると、長身で美しい若者が登場したので王様万歳と歓喜の声が溢れました。(17~24節)

 あなたも神に選ばれ、何かの目的のために遣わされようとしています。神の霊があなたに下りあなたも新しい人に変えられます。 

 □あなたが選ばれた目的を静かに考えよう 
 □生活の些細な事を助けて下さる神がいる
 □聖霊が下る時、あなたは新しい人に変えられる
 □動くべき時の勇気、動かない時の忍耐と信頼、その両方を大切に

第一サムエル12:1~25 雷と雨 

 サウル王が先頭に立って戦い、アンモン人に勝利し、ヤベシュの人々を救い出した後なのに、なぜか祭司サムエルは怒っています。なぜでしょう。    さあ今、主と主に油注がれた者の前で、私を訴えなさい。私はだれかの牛を取っただろうか。だれかのろばを取っただろうか。(第一サムエル1...