2026年10月23日金曜日

第二サムエル11:1~27 ウリヤとその妻  

 ダビデの性的罪、その罪の隠蔽工作、そして殺人。
 それが今日の箇所に書いてあるすべてです。

 「ある夕暮れ時、ダビデが床から起き上がり、王宮の屋上を歩いていると、一人の女が、からだを洗っているのが屋上から見えた。その女は非常に美しかった。」(第二サムエル11:2)

 ダビデは全兵力をアンモン人の首都ラバに派遣しました。三方が崖で強固な城壁のあるラバでは籠城戦が長引くと予測しヨアブに指揮を任せた。

 全軍が出払った都エルサレムには若い男達がいなくなり、ダビデは緊張感を失う中、夕暮れ時に昼寝から目覚めました。体を洗う美しい女性を屋上から見つけました。勇士30人数えられたウリヤ(23:39)の妻であると分かっても、ダビデは彼女を召し入れて寝ました。その後、彼女は妊娠しました。

 性的誘惑からあなたを守るものは、大切な配偶者や家族の存在です。ダビデには多くの妻や側女がいて、誠実を尽くす相手がいませんでした。

ダビデは妊娠の知らせを聞いてうろたえました。これが公になれば、兵士たちは妻を置いて戦場に行けません。
 そこでダビデはウリヤを呼び寄せ休暇を与え、妻と過ごさせ、妊娠偽装工作をしようとしました。ところがウリヤは神の箱が幕屋に置かれ同僚の兵士たちが戦地にいるとして二晩とも家に帰らず野営しました。(11節)

 ダビデは戦地の司令官ヨアブにウリヤを激戦地に配置させ戦死させるように命令、その通りになりました。(16、24節)
 この一連のダビデの行動は神のみこころを損ないました。この後、ダビデの息子たちのトラブルの遠因はこのダビデの罪にあります。

 「喪が明けると、ダビデは人を遣わして、彼女を自分の家に迎え入れた。彼女は彼の妻となり、彼のために息子を産んだ。しかし、ダビデが行ったことは主のみこころを損なった。」(27節)

今日の箇所にはダビデの気持ちが語られていません。聖書の読者ならダビデの気持ちを推測できるでしょうといわんばかりです。

 また、本来、ダビデだけがすべてを知っていて、ウリヤの妻バテ・シェバとヨアブ将軍は部分的にしか事実を理解していませんでしたが、聖書は全貌を明らかにしています。この章は神の視点で地上で行われた出来事が語られているのです。

 あなたの番です。
 あなたはダビデに似ていますか。
 多くの場合、罪は3つの段階を踏んで悪化します。罪を犯す。罪を隠すために嘘をつき。最後に逆切れし人のせいにして誰かを傷つける。

 罪を犯したら、正直にすべてを話すことです。大切な人を傷つけたのですから、その人に心を込めてあやまることです。そして自分のした事をつぐないましょう。

 「さあ主に立ち返ろう。主は私たちを引き裂いたが、また、癒やし私たちを打ったが、包んでくださるからだ。」(ホセア6:1)

□ダビデは性的罪を犯し、罪を隠蔽し、殺人を犯しました
□誘惑に負けないために、大切な人への愛と誠実さを育てよう
□罪は隠さず、告白しよう


2026年10月12日月曜日

第二サムエル10:1~19 アンモン人 

 ヨルダン川東側に住むアンモン人のナハシュ王が死にました。ダビデは今までのいきさつで「私に真実を尽くしてくれた」(10:2)と感じていたので弔意を表すため代表を遣わしました。
 第一サムエル11章によると、ナハシュはヤベシュ・ギルアデの人々の右目をえぐり出せば命は助けると迫った人物でした。サウル王はナハシュ軍を打ち取ったので、ナハシュはサウルの敵ダビデに何らかの援助をしていたのかもしれません。

 アンモン人の首長たちは弔問団をダビデのスパイ行為だと断じ、髭を剃るなどして辱めて送り返したので(3~4節)、ダビデは戦闘態勢を整えました。

 アンモン人は北のアラム人に要請し、多数の傭兵を得ました。イスラエルの将軍ヨアブが軍を引き連れて現地に到着すると、二正面の戦いになり不利だと戦況判断をしました。アンモン人は城門の前に兵を並べています。一方、アンモン人が雇ったアラム人傭兵部隊は反対側の野に集結していました。

 古代の歩兵戦では、前後を敵に囲まれたら敗北は決定的でした。ヨアブ将軍は部隊の中から精鋭を選び野原にいるアラム人部隊に向けて配置しました。城壁前のアンモン人に対しては弟アビシャイに指揮を任せ、劣勢の時は助け合うと約束しました。(9~11節)

 「強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために、奮い立とう。主が、御目にかなうことをされるのだ。」(12節)

 冷徹な軍人と知られるヨアブも、劣勢の中でも勇気を出し、主の目が注がれていると信頼しつつ全力を尽くし、戦いの結果を主にお任せするつもりで戦いに臨みました。

 あなたの番です。何か大きな困難が一度に二つ以上襲って来ていませんか。そんな状況でもパニックになる必要はありません。主が御目にかなうことをされると信じて全力を尽くしましょう。役割を分担し、自分は一度に一つ目の前の敵に立ち向かえば良いのです。

 戦いの結果はどうなったのでしょう。「アラム人は彼の前から逃げた」(13節)とあります。それを見ていたアンモン人は門を閉ざして町の中に逃げ込み、戦いは終了となりました。(14節)

 この後、ハダドエゼル王のアラム軍が名誉挽回のため兵力増強してヘラムで戦いましたが、ダビデが率いた部隊はとても強く、戦車兵700、騎兵4万を殺して勝利しました。
 アラム人はイスラエルと和を講じて従う姿勢をみせました。(18~19節)

 □窮地に立った時は強くあれ!主は御目にかなうことをして下さる
 □二つの事が襲ってきても、勝利の道はある

2026年10月4日日曜日

第二サムエル9:1~13 メフィボシェテ

 ダビデは親友との約束を果たそうとしました。

 ダビデは言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている人はいないか。私はヨナタンのゆえに、その人に真実を尽くしたい。」(第二サムエル9:1)

 ヨナタンの身に何か起きた時は、彼の子供達を守り助けるとダビデは約束していたのです。第一サムエル20:15にヨナタンは「あなたの恵みを私の家からとこしえに断たないでください。」と言っていました。

 ダビデは「真実を尽くしたい」(1節)と述べました。その後に述べた「神の恵みを施そう」(3節)「あなたに恵みを施そう」(7節)も原文では同じ「ヘセド」という言葉が使われており、真実、恵み、愛と訳される言葉です。ダビデは最初から神の愛でヨナタンの息子を愛すつもりでした。

 ヨナタンの息子が残っているかとダビデがサウル王の僕ツィバに尋ねると、ツィバは注意深く名前を明かさず、ダビデの本心を探りました。両足が萎えていて歩けない息子がいますが、それでも助けるおつもりですかとツィバは暗に問うているのです。

 4章4節にあるようにメフィボシェテは5歳の時に事故で歩けなくなりました。同日、祖父と父ヨナタンの死を経験しました。そして今、ロ・デバル(意味は「何もない」)(4節)という場所でひっそりと生きていました。不幸で見捨てられた人生だったのです。

 ダビデはメフィボシェテを見た時、親友ヨナタンの面影に心を熱くさせたはずです。メフィボシェテの怯えた様子に気づいたので、恐れることはないと優しく語り掛け、「祖父サウルの地所をすべてあなたに返そう」(7節)と述べました。そして、「いつも私の食卓で食事をすることになる」(7、10、11、13節)と約束しました。見捨てられていたメフィボシェテをダビデ王の養子にするも同然でした。メフィボシェテの能力や努力によらず、歩けないハンデに関わらず、ダビデの愛によって実現した事なのです。

 メフィボシェテは感激し、「死んだ犬のような私」(8節)に対する途方もない恵みと理解しました。(参考:第一サムエル24:14のダビデの言葉)

 あなたの番です。メフィボシェテは誰かに似ていませんか。そうです。あなたです。優れたところがなく何らかのハンデを背負い、見捨てられた場所で暮らしていたのが私でありあなたです。生まれつきの罪人で、神を知らず、罪を重ね、滅びるべき者でしたが、主イエスが探し出して下さいました。そして、十字架で身代わりになり罪と滅びから私たちを救い、天のすべての祝福を譲渡して下さり、神の子の身分を与え、日々の糧を備えて下さったのです。

□あなたはメフィボシェテです。主をたたえましょう。
□あなたの周囲に別のメフィボシェテが隠れています。その人に恵みを施しましょう。


2026年9月27日日曜日

第二サムエル8:1~18 行く先々の勝利

聖書の巻末地図5を見て下さい。ダビデがイスラエル周囲の敵対国(ペリシテ、モアブ、シリアのダマスコ、エドム)と戦って勝利し、武装解除して重要都市に守備隊を置き、未来に向けての安全保障を構築したことが1~14節に書いてあります。

 ダビデはユーフラテス川までの広大な地域に支配を広げましたが、これは、主がアブラハムに約束された契約が(創世記15:18)実現したという意味でもあります。

 1節。ペリシテは長年イスラエルを苦しめ、支配と略奪を重ねてきました。ダビデは、海岸地域のペリシテを屈服させ、中核都市メテグ・ハ・アンマ(並行箇所の第一歴代誌18:1によればガテのこと)を奪ってペリシテ全体へのにらみを利かせました。

 2節。次に、ダビデは死海東部のモアブに勝利し、戦闘要員を減らしました。厳しい処置の背後に何らかの理由があったものと思われます。モアブはしもべとなり、貢物を納めるようになりました。

3~4節。ダビデは北部のツォバの王ハダドエゼルを討ち、多くを捕虜にし、馬の足の筋を切って武器を無力化しました。
 5~6節。ハダドエゼルを救援に来たダマスコ軍をも打ち破り、ダビデはダマスコに守備隊を置き、治安監視を行いました。 

9~10節。ハマテの王トイは、ダビデがハマテの敵にダメージを与えた事を喜び、銀や金の貢物を届けました。これは友好条約の印です。

 14節。そして、ダビデは東南にあったエドムにも勝利し、守備隊を設置しました。

 ダビデは外敵から脅威を取り去りました。未来に向かって平和を構築するためには、安全保障を結び、守備隊による監視体制を作りました。

 15~18節には内政について書かれています。ダビデは正義を大切にする政治をしました。優秀な人材を登用し、側近たちと良い関係を保ちました。

「主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。」(6節、14節)

 主はダビデの行く先々で勝利を与えて下さいました。これは7章9節の言葉通りです。イスラエル周囲の国からの脅威を取り除くのに多くの日数を必要としました。ダビデは主に信頼し、忍耐し、踏みとどまり、誠実に、たゆみなく、王としての使命を果たしました。

 あなたも、与えられた使命の真ん中を歩み続けませんか。

 「軍馬も勝利の頼みにはならない。軍勢の大きさも救いにはならない。見よ、主の目は主を恐れる者に注がれる。」(詩33:17~18)

 □与えられた使命、王として戦い続けたダビデ
 □行く先々の勝利は主による
 □武力に頼らず、主に信頼

2026年9月20日日曜日

第二サムエル7:1~29 わたしが建てる   

イスラエルは国として繁栄し平和になり、ダビデは豪華な家に住むようになりました。そこで彼は神のための家を作りたいと願い、預言者ナタンに相談しました。(第二サムエル7:1~2)その夜、主はナタンに語られました。(5~7節)

 今まで幕屋に暮らし神殿を欲しいと願ったことは無いと主は語られました。これは婉曲的な断りと理解すべきでしょう。実のところ、ダビデ自身が死ぬ前に息子ソロモンに語ったところによると、ダビデが多くの血を流してきた事を理由に神のために「家をたててはならない」(第一歴代22:8)と神殿建設を拒絶されていたのです。

 ダビデは神殿建築を断念しましたが、その失意を上回る神の提案がありました。神ご自身がダビデの家を造るというのです。

「主があなたのために一つの家を造る」(第二サムエル7:11)

 神がダビデのために家を建てると言う意味は建築工事ではなく、ダビデの国を繫栄させ、子々孫々その王朝を永遠に続かせるという意味でした。

 「あなたの家とあなたの王国は、あなたの前にとこしえまでも確かなものとなり、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。」(第二サムエル7:16)

 ところで実際のところ、ダビデ王朝は長く続きましたがバビロン捕囚によってソロモン以降約300年を過ぎで途絶えてしまいます。
 ですが、ルカ1:31~33の天使ガブリエルがマリアに予告した言葉によると、ダビデの子孫主イエスによってその預言は成就し、主イエスの王国が永遠に続くことが分かります。主イエスがダビデの子と呼ばれる深い意味が読み取れます。


 「それゆえ、申し上げます。神、主よ、あなたは大いなる方です。まことに、私たちが耳にするすべてにおいて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいません。」(第二サムエル7:22)

 ダビデは大いなる方、神を心から賛美しました。一介の羊飼いのダビデがイスラエルの王とされた過去をダビデは深く感謝し、「私は何者なのでしょうか」(18節)という感激に浸りました。また、過去だけでなくダビデの知らない将来に連綿と神の恵みが続くことが約束されたのでダビデは圧倒される思いで神を礼拝しました。

 「今、神、主よ、あなたこそ神です。あなたのおことばは、まことです。あなたはこのしもべに、この良いことを約束してくださいました。」(28節)

 あなたの番です。
 神から頂いた祝福や恵みを数え、ダビデのように神のために何かをささげませんか。
 あなたの前に約束された祝福があるので、希望と賛美をもって進みましょう。

 □弱く小さな羊飼いを王に引き上げる神がおられる
 □何かを主に捧げよう
 □主は大いなる神、主のことばはまことです

第二サムエル11:1~27 ウリヤとその妻  

 ダビデの性的罪、その罪の隠蔽工作、そして殺人。  それが今日の箇所に書いてあるすべてです。  「ある夕暮れ時、ダビデが床から起き上がり、王宮の屋上を歩いていると、一人の女が、からだを洗っているのが屋上から見えた。その女は非常に美しかった。」(第二サムエル11:2)  ダ...