2026年9月27日日曜日

第二サムエル8:1~18 行く先々の勝利

聖書の巻末地図5を見て下さい。ダビデがイスラエル周囲の敵対国(ペリシテ、モアブ、シリアのダマスコ、エドム)と戦って勝利し、武装解除して重要都市に守備隊を置き、未来に向けての安全保障を構築したことが1~14節に書いてあります。

 ダビデはユーフラテス川までの広大な地域に支配を広げましたが、これは、主がアブラハムに約束された契約が(創世記15:18)実現したという意味でもあります。

 1節。ペリシテは長年イスラエルを苦しめ、支配と略奪を重ねてきました。ダビデは、海岸地域のペリシテを屈服させ、中核都市メテグ・ハ・アンマ(並行箇所の第一歴代誌18:1によればガテのこと)を奪ってペリシテ全体へのにらみを利かせました。

 2節。次に、ダビデは死海東部のモアブに勝利し、戦闘要員を減らしました。厳しい処置の背後に何らかの理由があったものと思われます。モアブはしもべとなり、貢物を納めるようになりました。

3~4節。ダビデは北部のツォバの王ハダドエゼルを討ち、多くを捕虜にし、馬の足の筋を切って武器を無力化しました。
 5~6節。ハダドエゼルを救援に来たダマスコ軍をも打ち破り、ダビデはダマスコに守備隊を置き、治安監視を行いました。 

9~10節。ハマテの王トイは、ダビデがハマテの敵にダメージを与えた事を喜び、銀や金の貢物を届けました。これは友好条約の印です。

 14節。そして、ダビデは東南にあったエドムにも勝利し、守備隊を設置しました。

 ダビデは外敵から脅威を取り去りました。未来に向かって平和を構築するためには、安全保障を結び、守備隊による監視体制を作りました。

 15~18節には内政について書かれています。ダビデは正義を大切にする政治をしました。優秀な人材を登用し、側近たちと良い関係を保ちました。

「主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。」(6節、14節)

 主はダビデの行く先々で勝利を与えて下さいました。これは7章9節の言葉通りです。イスラエル周囲の国からの脅威を取り除くのに多くの日数を必要としました。ダビデは主に信頼し、忍耐し、踏みとどまり、誠実に、たゆみなく、王としての使命を果たしました。

 あなたも、与えられた使命の真ん中を歩み続けませんか。

 「軍馬も勝利の頼みにはならない。軍勢の大きさも救いにはならない。見よ、主の目は主を恐れる者に注がれる。」(詩33:17~18)

 □与えられた使命、王として戦い続けたダビデ
 □行く先々の勝利は主による
 □武力に頼らず、主に信頼

2026年9月20日日曜日

第二サムエル7:1~29 わたしが建てる   

イスラエルは国として繁栄し平和になり、ダビデは豪華な家に住むようになりました。そこで彼は神のための家を作りたいと願い、預言者ナタンに相談しました。(第二サムエル7:1~2)その夜、主はナタンに語られました。(5~7節)

 今まで幕屋に暮らし神殿を欲しいと願ったことは無いと主は語られました。これは婉曲的な断りと理解すべきでしょう。実のところ、ダビデ自身が死ぬ前に息子ソロモンに語ったところによると、ダビデが多くの血を流してきた事を理由に神のために「家をたててはならない」(第一歴代22:8)と神殿建設を拒絶されていたのです。

 ダビデは神殿建築を断念しましたが、その失意を上回る神の提案がありました。神ご自身がダビデの家を造るというのです。

「主があなたのために一つの家を造る」(第二サムエル7:11)

 神がダビデのために家を建てると言う意味は建築工事ではなく、ダビデの国を繫栄させ、子々孫々その王朝を永遠に続かせるという意味でした。

 「あなたの家とあなたの王国は、あなたの前にとこしえまでも確かなものとなり、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。」(第二サムエル7:16)

 ところで実際のところ、ダビデ王朝は長く続きましたがバビロン捕囚によってソロモン以降約300年を過ぎで途絶えてしまいます。
 ですが、ルカ1:31~33の天使ガブリエルがマリアに予告した言葉によると、ダビデの子孫主イエスによってその預言は成就し、主イエスの王国が永遠に続くことが分かります。主イエスがダビデの子と呼ばれる深い意味が読み取れます。


 「それゆえ、申し上げます。神、主よ、あなたは大いなる方です。まことに、私たちが耳にするすべてにおいて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいません。」(第二サムエル7:22)

 ダビデは大いなる方、神を心から賛美しました。一介の羊飼いのダビデがイスラエルの王とされた過去をダビデは深く感謝し、「私は何者なのでしょうか」(18節)という感激に浸りました。また、過去だけでなくダビデの知らない将来に連綿と神の恵みが続くことが約束されたのでダビデは圧倒される思いで神を礼拝しました。

 「今、神、主よ、あなたこそ神です。あなたのおことばは、まことです。あなたはこのしもべに、この良いことを約束してくださいました。」(28節)

 あなたの番です。
 神から頂いた祝福や恵みを数え、ダビデのように神のために何かをささげませんか。
 あなたの前に約束された祝福があるので、希望と賛美をもって進みましょう。

 □弱く小さな羊飼いを王に引き上げる神がおられる
 □何かを主に捧げよう
 □主は大いなる神、主のことばはまことです

2026年9月13日日曜日

第二サムエル6:1~23 神の箱の前、主の前

 神の箱をエルサレムに迎え入れる時に問題が発生しました。

 荷車に載せて牛に引かせる運搬方法は(第一サムエル6:7)ペリシテ人占い師が考案した異教的なものでした。神の箱の四隅に輪があり、担ぐための棒が付けられていましたが、決してその棒を外してはならないと指定があったのです。(出エジプト25:15)

 牛がよろめき神の箱がバランスを崩した時、背後にいたウザは神の箱のどこかをつかみました。(第二サムエル6:6)もしケルビムの翼などをつかめば蓋が開いてしまいます。蓋は罪の贖いの儀式の時の最も聖なる部分で人が安易に触れてはならないのです。ウザは打たれて死にました。

 ダビデは怒り、目の前で起こった事を見て主を恐れ(8~9節)、今の自分は神の箱を迎え入れる資格がないと判断しました。

 神の箱はキルアテ・エアリムに20年以上放置され(第一サムエル7:2)、サウル王も無視してきたのですが、ダビデは何としても国の中心に据えたかったので、3か月後に再びチャレンジしました。

 おそらくダビデは悔い改め、神の箱の運搬方法についての無知、神の言葉に耳を傾けなかった傲慢さなどに気づいたはずです。ですから今回は荷車方式を止め、神の箱を大切に背負って運んでいます。(13節)

 「ダビデは、主の前で力の限り跳ね回った。ダビデは亜麻布のエポデをまとっていた。ダビデとイスラエルの全家は、歓声をあげ、角笛を鳴らして、主の箱を運び上げた。」(14~15節)

 ダビデは神の箱をお迎えできることを素直に喜んでいました。その喜びが飛び跳ねる踊りに表れたのです。ダビデは王服を脱ぎ、祭司が普段着ている亜麻布のエポデを着用しました。
 妻のミカルは沿道に下りて神の箱を迎える気にはならず、窓からダビデの踊る様子を見てさげすみ、みっともないと彼の面前で非難しました。

 「ダビデはミカルに言った。『あなたの父よりも、その全家よりも、むしろ私を選んで、主の民イスラエルの君主に任じられた主の前だ。私はその主の前で喜び踊るのだ。』」(21~22)

 こんな小さな私を王として選んで下さった主を思うと嬉しくてしょうがないのだとダビデは説明しました。
 6章のキーワードは「主の前」(5、14、16、17、21節)という言葉です。これはダビデの信仰の鍵とも言えます。
 「私はいつも主を前にしています。主が私の右におられるので私は揺るがされることがありません。」(詩篇16:8)

 ハンナが祈っていたのは「主の前」(第一サムエル1:15)でした。幼いサムエルが祭司の服エポデを着て仕えていたのも「主の前」(第一サムエル2:18)でした。

ダビデは神の箱を見て、主の臨在を意識し、主を敬い、主に信頼し、主のために生きたいと「主の前」を強く意識していたのです。

 □主はあなたを選んで任じられた
 □「主の前」を歩き続けよう


第二サムエル8:1~18 行く先々の勝利

聖書の巻末地図5を見て下さい。ダビデがイスラエル周囲の敵対国(ペリシテ、モアブ、シリアのダマスコ、エドム)と戦って勝利し、武装解除して重要都市に守備隊を置き、未来に向けての安全保障を構築したことが1~14節に書いてあります。  ダビデはユーフラテス川までの広大な地域に支配を...