ひとりよがり、ひとり合点、ひとり相撲、ひとり占め。自分中心に動く人は周囲の人を悩ませます。
さて、その日、イスラエル人はひどく苦しんでいた。サウルは、「夕方、私が敵に復讐するまで、食物を食べる者はのろわれよ」と言って、兵たちに誓わせていた。それで兵たちはだれも食物を口にしていなかったのであった。(24節)
サウル王がこんな禁止命令を出した理由は何でしょう。
24節によれば、サウル王の個人的な復讐心から出たことのようです。
それに加えて、息子ヨナタンだけが英雄になるのは父親であり王としてのプライドが許せないと考えたようです。39節では、ヨナタンの言動をすでに察知し憤っていたようです。
そして、強い姿勢で兵士らを鼓舞し大勝利に導いたは自分だと誇示したかったようです。王は国民を虐げてはならないと祭司サムエルから教えられたことを(12章)破っています。
ヨナタンは言った。「父はこの国を悩ませている。ほら、この蜜を少し口にしたので、私の目は輝いている。(第一サムエル14:28~29)
ヨナタンは父の命令を知らなかったので森で蜜を口に入れ元気を取り戻しました。そして父の命令は間違っていると批判しました。
兵士たちはやがて空腹に耐えられず、律法で命じられた方法を省略して牛や羊を血のついたまま食べました。その知らせを聞いたサウル王はやむなく禁止命令を解きました。
なおも徹夜でペリシテ人を追撃すべきだとサウル王は考えましたが、祭司の忠告に従い主の導きを求めました。すると主の答えがありません。(37節)サウルはこの原因が誰かの罪だと推測しました。追求されたヨナタンは死刑を受け入れました。
最初サウル王が何も食べるなと命じた時に兵士らは無言で従いました。(24節)徹夜で戦えと言うと兵士らは「あなたが良いと思うようにしてください」(36節)と返事をしました。主の導きを求めると、主は無言でした。(37節)誰が悪いかを見つけるとサウルが言えば兵士らは「あなたが良いと思うようにしてください」(40節)と答えました。ヨナタンは死刑だとサウルが言うと兵士らは初めて強く反発しました。(45節)
強圧的な人の周囲では普通の意見が言えなくなるのです。
民はサウルに言った。「この大勝利をイスラエルにもたらしたヨナタンが死ななければならないのですか。絶対にそんなことはあり得ません。主は生きておられます。あの方の髪の毛一本でも地に落ちてはなりません。今日、あの方は神とともにこれをなさったのです。」こうして民がヨナタンを救ったので、彼は死ななかった。(第一サムエル14:45)
沈黙しておられた神は、人々の口を通してみこころを語られたように見えます。
今日でも、主の言葉を聞ける平常心を失った強圧的な人に対しては、小さな人や弱い人の涙ながらの叫びを通して主はみこころを語られます。その声が聞こえますか。
サウル王は、ペリシテ人をどこまで追い出せば国民が平和に暮らせるかの境界線を定めて戦うべきでした。そして、皆を集めて今回のヒーローはヨナタンだと称賛すれば、人々は「王様ばんざい」と言ってくれたはずです。
□恐怖や圧力で人を動かすことは止めよう
□神の細い声を聞く平常心を持とう
□自分の過ちを訂正する低い心を持とう