サムエルはサウルを一人にして、そっと油を注ぎました。なぜでしょう。個人的油注ぎが行われた後、公の場所でくじ引きによりサウルを選ぶまで一定の時間がかかりました。どんな意味があるのでしょう。
神に選ばれた確信をサウルに持たせるためかもしれません。王とはどんな者なのかを学ばせ成長の機会を与えるためかもしれません。一方で、ある種のテスト期間を設けたのかもしれません。そして、聖霊が下る体験、新しい人に変えられる経験があるのだと教える必要があったのでしょう。
サムエルは油の壺を取ってサウルの頭に注ぎ、彼に口づけして言った。「主が、ご自分のゆずりの地と民を治める君主とするため、あなたに油を注がれたのではありませんか。(第一サムエル10:1)
サムエルは油注ぎをした後、王の役割を言って聞かせました。土地も民も王のものではなく神のものだ。それゆえサウルは神のみこころを聞き、神の望まれるように人々を導くことが求められています。
サムエルは三つの出来事が起こると予告し、場所や人物や出来事の詳細を教えました。それらの出来事はサウル自身が神の選びを確信するための助けとなりました。それに加えて、王が心すべき事柄を実体験できる効果がありました。
第一、ロバが見つかったとの報告(神は人々の日常生活で助けて下さる方)第二、礼拝のためベテルに上る三人からパンをもらう(王は礼拝せよ)第三、賛美する預言者グループに出会いサウルも預言する者に変えられる。(王には神の言葉を聞いて伝える使命がある)
王として肝に銘じることがさらに二つあるとサムエルは語りました。神の霊が下ったら新しい人に変えられるのだから思い切って行動せよ、という指示。
「主の霊があなたの上に激しく下り、あなたも彼らと一緒に預言して、新しい人に変えられます。これらのしるしがあなたに起こったら、自分の力でできることをしなさい。神があなたとともにおられるのですから。」(第一サムエル10:6~7)
もう一つ心に留めるべきことは、まったく逆の指示で、待つべき時には待ち、主を信頼して自分勝手に動いてはならない、というものでした。
「私があなたのところに着くまで、そこで七日間待たなければなりません。それからあなたがなすべきことを教えます。」(8節)
この二つを見分けることが王に求められていました。
サムエルは、全国から人々をミツパに集め公にくじを引いて公衆の面前で王を選びました。その結果、ベニヤミン部族のサウルが選ばれたのです。荷物の陰に隠れていたサウルが立ち上がると、長身で美しい若者が登場したので王様万歳と歓喜の声が溢れました。(17~24節)
あなたも神に選ばれ、何かの目的のために遣わされようとしています。神の霊があなたに下りあなたも新しい人に変えられます。
□あなたが選ばれた目的を静かに考えよう
□生活の些細な事を助けて下さる神がいる
□聖霊が下る時、あなたは新しい人に変えられる
□動くべき時の勇気、動かない時の忍耐と信頼、その両方を大切に