イスラエルの全長老はヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで、主の御前に彼らと契約を結び、彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。(第二サムエル5:3)
ダビデは戦争せずに、血を流さずに全イスラエルの王になれました。
サウルが祭司サムエルに油注がれたたった一度の出来事をダビデはずっと大切にしてきました。ダビデ自身もサムエルから油注ぎを受けましたが、イスラエルの長老たちによる油注ぎを受けて上書きしたのは、神からの任命より政治的人間的支持を重んじたように見えます。
ダビデは次に、新しい都を設置しました。(9節)ヨシュア15:63によると先住民のエブス人がエルサレムに住み続けていたことが分かります。
ダビデに包囲されても、どんな弱い兵隊でも守り通せる天然の要害だとエブス人は豪語しました。(6節)
ギホンの泉から街中に流れる水道をたどりダビデの軍が侵入、15mの垂直の穴から登り征服しました。ミサイル迎撃システム完備の基地を手に入れたようなものです。
貿易で栄えたツロの町の王ヒラムは外交的臭覚が優れています。ダビデと安全保障を結ぶことが得策と考え、ダビデ王宮の建設を申し出ました。(11節)荒野の逃亡時代とは打って変わって、ダビデは豪邸に住むことになります。
エルサレムに住んだダビデはさらに多くの側女と妻を迎えました。(13節)ヘブロン時代に妻が4人増えて6人になりましたが、それでは足らないというのです。
祭司サムエルが生きていたら申命記17:17に基づき、王は多くの妻を持って心をそらしてはならないとの神の言葉を語ったはずです。周囲の取り巻きはイエスマンだけになっていました。
ダビデの繁栄を脅威ととらえたペリシテ人は彼らの居住地、海側の平地から山地のエルサレムに向かって攻撃してきました。(17節)ダビデは主の導きを求めて戦い、一度目は正面から押し返して勝利しました。(19~21節)二度目は、主のアドバイスを受けて背面に回って勝利し、ベニヤミンの領地の多くを取り戻しました。(22~25)
「ダビデはますます大いなる者となり、万軍の神、主が彼とともにおられた。」(10節)
主のおかげでダビデは大きくされました。ダビデ自身も、信仰を持って、主の導きを頂き、主の前で精一杯歩んでいます。
しかし、繁栄の横に危険ありです。
ダビデが繁栄し力を増すにつれて、誘惑や堕落の小さな裂け目が口を開き始めました。神の目よりも人々からの人気。イエスマンの側近。神の守りよりも防衛力のある基地。貿易商人の後ろ盾で建てた豪邸。大勢の側室と妻。連戦連勝による実力の過信。
あなたの番です。あなたは調子がいいですか。落とし穴がありませんか。
『その日から読む本』という非売品の本があります。1千万円以上の宝くじに当たった人に贈呈される本です。安全な場所にお金を保管せよ、冷静になれ、仕事を止めるな、誰に話すか決めよ、借金を返せなどと書かれています。大金を手に入れてもあなたは変わらないが、周囲の人は必ず変わることを覚悟しなさいと教えてくれます。繁栄の横に危険ありなのです。
「むなしいことと偽りのことばを、私から遠ざけてください。
貧しさも富も私に与えず、
ただ、私に定められた分の食物で、私を養ってください。」(箴言30:8)
□繁栄の横に誘惑と堕落あり
□貧しさも富も与えないでください