2026年9月20日日曜日

第二サムエル7:1~29 わたしが建てる   

イスラエルは国として繁栄し平和になり、ダビデは豪華な家に住むようになりました。そこで彼は神のための家を作りたいと願い、預言者ナタンに相談しました。(第二サムエル7:1~2)その夜、主はナタンに語られました。(5~7節)

 今まで幕屋に暮らし神殿を欲しいと願ったことは無いと主は語られました。これは婉曲的な断りと理解すべきでしょう。実のところ、ダビデ自身が死ぬ前に息子ソロモンに語ったところによると、ダビデが多くの血を流してきた事を理由に神のために「家をたててはならない」(第一歴代22:8)と神殿建設を拒絶されていたのです。

 ダビデは神殿建築を断念しましたが、その失意を上回る神の提案がありました。神ご自身がダビデの家を造るというのです。

「主があなたのために一つの家を造る」(第二サムエル7:11)

 神がダビデのために家を建てると言う意味は建築工事ではなく、ダビデの国を繫栄させ、子々孫々その王朝を永遠に続かせるという意味でした。

 「あなたの家とあなたの王国は、あなたの前にとこしえまでも確かなものとなり、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。」(第二サムエル7:16)

 ところで実際のところ、ダビデ王朝は長く続きましたがバビロン捕囚によってソロモン以降約300年を過ぎで途絶えてしまいます。
 ですが、ルカ1:31~33の天使ガブリエルがマリアに予告した言葉によると、ダビデの子孫主イエスによってその預言は成就し、主イエスの王国が永遠に続くことが分かります。主イエスがダビデの子と呼ばれる深い意味が読み取れます。


 「それゆえ、申し上げます。神、主よ、あなたは大いなる方です。まことに、私たちが耳にするすべてにおいて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいません。」(第二サムエル7:22)

 ダビデは大いなる方、神を心から賛美しました。一介の羊飼いのダビデがイスラエルの王とされた過去をダビデは深く感謝し、「私は何者なのでしょうか」(18節)という感激に浸りました。また、過去だけでなくダビデの知らない将来に連綿と神の恵みが続くことが約束されたのでダビデは圧倒される思いで神を礼拝しました。

 「今、神、主よ、あなたこそ神です。あなたのおことばは、まことです。あなたはこのしもべに、この良いことを約束してくださいました。」(28節)

 あなたの番です。
 神から頂いた祝福や恵みを数え、ダビデのように神のために何かをささげませんか。
 あなたの前に約束された祝福があるので、希望と賛美をもって進みましょう。

 □弱く小さな羊飼いを王に引き上げる神がおられる
 □何かを主に捧げよう
 □主は大いなる神、主のことばはまことです

2026年9月13日日曜日

第二サムエル6:1~23 神の箱の前、主の前

 神の箱をエルサレムに迎え入れる時に問題が発生しました。

 荷車に載せて牛に引かせる運搬方法は(第一サムエル6:7)ペリシテ人占い師が考案した異教的なものでした。神の箱の四隅に輪があり、担ぐための棒が付けられていましたが、決してその棒を外してはならないと指定があったのです。(出エジプト25:15)

 牛がよろめき神の箱がバランスを崩した時、背後にいたウザは神の箱のどこかをつかみました。(第二サムエル6:6)もしケルビムの翼などをつかめば蓋が開いてしまいます。蓋は罪の贖いの儀式の時の最も聖なる部分で人が安易に触れてはならないのです。ウザは打たれて死にました。

 ダビデは怒り、目の前で起こった事を見て主を恐れ(8~9節)、今の自分は神の箱を迎え入れる資格がないと判断しました。

 神の箱はキルアテ・エアリムに20年以上放置され(第一サムエル7:2)、サウル王も無視してきたのですが、ダビデは何としても国の中心に据えたかったので、3か月後に再びチャレンジしました。

 おそらくダビデは悔い改め、神の箱の運搬方法についての無知、神の言葉に耳を傾けなかった傲慢さなどに気づいたはずです。ですから今回は荷車方式を止め、神の箱を大切に背負って運んでいます。(13節)

 「ダビデは、主の前で力の限り跳ね回った。ダビデは亜麻布のエポデをまとっていた。ダビデとイスラエルの全家は、歓声をあげ、角笛を鳴らして、主の箱を運び上げた。」(14~15節)

 ダビデは神の箱をお迎えできることを素直に喜んでいました。その喜びが飛び跳ねる踊りに表れたのです。ダビデは王服を脱ぎ、祭司が普段着ている亜麻布のエポデを着用しました。
 妻のミカルは沿道に下りて神の箱を迎える気にはならず、窓からダビデの踊る様子を見てさげすみ、みっともないと彼の面前で非難しました。

 「ダビデはミカルに言った。『あなたの父よりも、その全家よりも、むしろ私を選んで、主の民イスラエルの君主に任じられた主の前だ。私はその主の前で喜び踊るのだ。』」(21~22)

 こんな小さな私を王として選んで下さった主を思うと嬉しくてしょうがないのだとダビデは説明しました。
 6章のキーワードは「主の前」(5、14、16、17、21節)という言葉です。これはダビデの信仰の鍵とも言えます。
 「私はいつも主を前にしています。主が私の右におられるので私は揺るがされることがありません。」(詩篇16:8)

 ハンナが祈っていたのは「主の前」(第一サムエル1:15)でした。幼いサムエルが祭司の服エポデを着て仕えていたのも「主の前」(第一サムエル2:18)でした。

ダビデは神の箱を見て、主の臨在を意識し、主を敬い、主に信頼し、主のために生きたいと「主の前」を強く意識していたのです。

 □主はあなたを選んで任じられた
 □「主の前」を歩き続けよう


2026年9月6日日曜日

第二サムエル5:1~25 エルサレムのダビデ  

 イスラエルの全長老はヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで、主の御前に彼らと契約を結び、彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。(第二サムエル5:3)

 
ダビデは流血なしに全イスラエルの王になれました。北のイスラエル11部族の長老たちはダビデを王として受け入れたのです。そして、サウルが王であった時に国を動かしていたのはあなたですとお世辞を言い始めました。

 ここで戴冠式としての油注ぎが行われました。サウル王は祭司サムエルにたった一度、しかもとても個人的に油を注がれましたが、ダビデはその出来事を神からのものとしてずっと大切にしてきました。ダビデ自身も家族の前でサムエルから油注ぎを受けていました。けれども、イスラエルの長老たちによる華々しい油注ぎを受けて神の油注ぎの上書きしたのは、神からの任命より政治的人間的支持を重んじたように見えます。

 ダビデは次に、新しい都を設置しました。(9節)ヨシュア15:63によると先住民のエブス人がエルサレムに住み続けていたことが分かります。

ダビデに包囲されても、どんな弱い兵隊でも守り通せる天然の要害だとエブス人は豪語しました。(6節)
 ギホンの泉から街中に流れる水道をたどりダビデの軍が侵入、15mの垂直の穴から登り征服しました。ミサイル迎撃システム完備の基地を手に入れたようなものです。

 貿易で栄えたツロの町の王ヒラムは外交的臭覚が優れています。ダビデと安全保障を結ぶことが得策と考え、ダビデ王宮の建設を申し出ました。(11節)荒野の逃亡時代とは打って変わって、ダビデは豪邸に住むことになります。

 エルサレムに住んだダビデはさらに多くの側女と妻を迎えました。(13節)ヘブロン時代に妻が4人増えて6人になりましたが、それでは足らないというのです。
 祭司サムエルが生きていたら申命記17:17に基づき、王は多くの妻を持って心をそらしてはならないとの神の言葉を語ったはずです。周囲の取り巻きはイエスマンだけになっていました。

 ダビデの繁栄を脅威ととらえたペリシテ人は彼らの居住地、海側の平地から山地のエルサレムに向かって攻撃してきました。(17節)ダビデは主の導きを求めて戦い、一度目は正面から押し返して勝利しました。(19~21節)二度目は、主のアドバイスを受けて背面に回って勝利し、ベニヤミンの領地の多くを取り戻しました。(22~25)

 「ダビデはますます大いなる者となり、万軍の神、主が彼とともにおられた。」(10節)

 主のおかげでダビデは大きくされました。ダビデ自身も、信仰を持って、主の導きを頂き、主の前で精一杯歩んでいます。

 しかし、繁栄の横に危険ありです。

 ダビデが繁栄し力を増すにつれて、誘惑や堕落の小さな裂け目が口を開き始めました。神の目よりも人々からの人気。イエスマンの側近。神の守りよりも防衛力のある基地。貿易商人の後ろ盾で建てた豪邸。大勢の側室と妻。連戦連勝による実力の過信。

あなたの番です。あなたは調子がいいですか。落とし穴がありませんか。

 『その日から読む本』という非売品の本があります。1千万円以上の宝くじに当たった人に贈呈される本です。安全な場所にお金を保管せよ、冷静になれ、仕事を止めるな、誰に話すか決めよ、借金を返せなどと書かれています。大金を手に入れてもあなたは変わらないが、周囲の人は必ず変わることを覚悟しなさいと教えてくれます。繁栄の横に危険ありなのです。

 「むなしいことと偽りのことばを、私から遠ざけてください。
  貧しさも富も私に与えず、
  ただ、私に定められた分の食物で、私を養ってください。」(箴言30:8)

 □繁栄の横に誘惑と堕落あり
 □貧しさも富も与えないでください

第二サムエル7:1~29 わたしが建てる   

イスラエルは国として繁栄し平和になり、ダビデは豪華な家に住むようになりました。そこで彼は神のための家を作りたいと願い、預言者ナタンに相談しました。(第二サムエル7:1~2)その夜、主はナタンに語られました。(5~7節)  今まで幕屋に暮らし神殿を欲しいと願ったことは無いと主は...