2021年9月12日日曜日

詩篇18篇

 詩篇18篇のテーマは神の力です。
 圧倒的な力です。長大な18篇の全部が第二サムエル22章にも引用されています。歴史的順序としてはダビデの晩年の部分に入れられていますが、主に救出された喜び、王とされた謙虚な姿勢などの内容から若い時期の詩篇ではと私は推測しています。その姿勢がダビデの生涯を貫いていました。


 18篇の内容を要約します。1~3節は結論であり信仰告白です。ダビデは比喩的に言えば大きな川でおぼれそうな状態で、主に助けを求めました。(4~6節)神は火山の噴火のように敵を怒り、黒雲と大風と稲光と雷鳴を伴って助けに来て下さいました。(7~15節)神は手を伸ばしてダビデを水の中から救出し広い所に立たせて下さいました。(16~19節)ダビデは神な真実さをたたえました。(20~30節)ダビデは気づいたのです試練の中で神から力を付与されていたことを。(31~42節)外国の侵略に打ち勝ち、国に平和をもたらし、ダビデは王とされたことを感謝しました。(43~45節)神は生きておられる、ダビデにとって岩なるお方です。(46~50節)

 

1、神を愛す

「わが力なる主よ。私はあなたを慕います。」(1節)

神の偉大な力を経験したダビデは、私をもっと強くして下さいと願わず、神を愛しますと冒頭で告白しました。英語の聖書ではI love youと訳しています。
 神の偉大な力は、私を愛すために用いられたとダビデは悟ったので、応答として、私も神を愛しますと言ったのです。あなたも祈りの中で神を愛しますと言いましょう。申命記6:5にあるように、神を愛すことは人として最も大切なことなのです。

 

2、自分の言葉にして賛美する

 「主はわが巌わが砦わが救い主身を避けるわが岩わが神。わが盾わが救いの角わがやぐら。ほめたたえられる方。この主を呼び求めると私は敵から救われる。」(2~3節)

ダビデは自分らしい言葉を用いて神をたたえました。神は私にとって大きな岩であり砦であり盾であると感じたのです。ダビデは神の力の大きさに驚き、感激しています。

 

3、力の背後に気づく

「神その道は完全。主のことばは純粋。主はすべて主に身を避ける者の盾。」(30節)

神はダビデの窮状を見て、ご自分のようにお怒りになり天から下って来られました。ダビデへの共感の強さに驚きます。ダビデはどれほど慰められたことでしょう。神の力の背後には愛があります。また、神の誠実さ、約束を守る純粋さがあります。だから、私たち人間が百%の信頼を寄せてよいのです。

 

4、力を帯びさせて下さる神

「神は私に力を帯びさせ私の道を全きものとされます。主は私の足を雌鹿のようにし高い所に立たせてくださいます。戦いのために私の手を鍛え腕が青銅の弓も引けるようにしてくださいます。」(32~34節)

困難と苦しみの中でダビデが気づいたことがありました。私は強くされた。神が私に力を帯びさせて下さった。急な崖を上る鹿のような力と勇気をもらった。青銅の弓を引ける勇者に変えられた。「主は生きておられる」(46節)助けてくれたあの時も、今も、将来もずっと、力ある主は共にいて下さる。

 

<今日のまとめ>

     力なる神をたたえ、神を心から愛そう。

     試練の中で私を鍛えたもう主をたたえよう。

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