今日の霊的祝福にはもう一つの特徴があります。まだ未完了なのです。「神があらかじめお立てになったみむねにしがたい、時が満ちて計画が実行に移され」とあるように、神の定めたタイミングが来ないと完全には実現しません。でも、すべてがキリストにあって一つに集められる日が来ると明かされたので、私たちはその目標を目指して歩き出せるのです。様々な霊的祝福を頂いた私たちなので、周囲の人に手を指し出し、和解し、心を一つにすることができるのです。
あらゆるものを指す時、聖書では「天にあるもの地にあるもの、一切のもの」と表現します。そうすると、キリストにあって一つに集められるのは、人だけでなく、神が創造された大自然も含まれる可能性があります。(ローマ8:18~22)公害や異常気象のない世界を私たちはあこがれます。キリストによって、自然が本来の輝きと調和を取り戻し、地球全体が神の栄光をたたえる日が来ますように。
キリストにあって一つに集められる、と書かれています。聖書の色々な箇所を開いて、一つになる意味を考えてみましょう。
◎詩篇133:1「見よ。なんという幸せ、なんという楽しさだろう。兄弟たちが一つになって、ともに生きることは。」これは、心が通じ合い、一緒にいることが楽しい状態です。
◎マタイ18:19「あなたがたのうち二人が、どんなことでも地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父はそれをかなえてくださいます。」他の人と共に祈ることで、互いに信仰を励まし合い、祈りを強め合う姿です。
◎ヨハネ17:11「聖なる父よ、わたしに下さったあなたの御名によって、彼らをお守りください。わたしたちと同じように、彼らが一つになるためです。」父なる神とイエスさまは深いつながりを持っていますが、私たちがその交わりの中に招かれています。
◎使徒4:32「さて、信じた大勢の人々は心と思いを一つにして、だれ一人自分が所有しているものを自分のものと言わず、すべてを共有していた。」お金や持ち物を分かち合い、具体的に助け合う事で一体感を感じています。
◎ローマ15:6「そうして、あなたがたの心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父である神をほめたたえますように。」他の人と共に主を礼拝する時の一致した様子です。声に出して共に賛美するときの喜びです。
◎エペソ2:14「実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し」世界はばらばらに分断され戦争状態になっています。個人レベルでも誰かと喧嘩別れして放置しています。主イエスに愛され、罪赦された者は、敵意を打ち壊し、仲直りして一つになれるのです。
キリストにあって一つになるという霊的祝福は分かりにくいかもしれません。神が与えて下さった霊的祝福は個人的な恵みで終わりません。必ず、その人と周囲の人との関係を変えて行きます。分断から和解へ、無秩序から調和へ、冷淡から微笑みに変わって行きます。
あなたは誰と仲直りしたいですか。
夫婦の間に、家族の中に、昔の友達と、近所の人と、職場や学校の仲間との関係で、わだかまりが消えて、仲直りができて、キリストを共に仰ぎ見る日が来ますように。キリストの平和が世界に来ますように。
□キリストに会ってすべてが一つになる時が来る
□主からの祝福は、周囲との関係改善をもたらす
□あの人と仲直りできますように