あなたがたのことを思い、
絶えず感謝しています。(エペソ1:16)
今日は、感謝について掘り下げてみましょう。
世の中には二種類の人がいます。感謝する人と感謝しない人です。あなたの周囲にはどちらのタイプの人がいますか。そして、あなたはどちらのタイプですか。
感謝するの人は、他の人よりも幸せが多いのでしょうか。感謝しない人は、不幸な事ばかりの人生だったのでしょうか。そんなことはありません。幸せだから感謝するのではなく、感謝するから幸せなのです。
エペソ1章を読んで分かるように、パウロは神が与えて下さった数々の霊的祝福を思い起こし神を賛美した後に、エペソ人の信仰と愛の素晴らしさを聞いて感謝をささげました。この順序にも注目して下さい。神の恵みに目を向けると、自然に感謝の心が湧き上がるのです。
「私は、キリスト・イエスにあってあながたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたのことをいつも私の神に感謝しています。」(第一コリント1:4)
パウロは、感謝する人でした。ほとんどの手紙の冒頭には感謝の言葉が述べられています。たくさんの問題をかかえたコリント教会への手紙ですら感謝の言葉から始めています。
今日の聖句、16節を直訳すると、私の祈りの中であなたがたのことを思い出すと感謝を止めることができません、となります。
「絶えず」という部分は二重否定が使われていて、感謝を止めることができないという強い意味になります。感謝が止まらない。ずっと感謝できる。感謝な事を次々と思い出せる。たとえば、エペソの人々がしてくれた様々な親切や愛を思い出すとパウロは何度でも感謝できるのです。女神アルテミスを信じていたエペソの人々が悔い改めて主イエスを信じ、その信仰が深まっている様子を思い起こすと感謝が止まらなくなるのです。パウロは祈りの中で何度も何度も神に感謝できました。そして、その感謝の気持ちをエペソの人に手紙で伝えているのです。
パウロの感謝の様子を見ていると次の事に気づきます。誰かに親切にしてもらったら、その人に感謝を表し「ありがとう」と言います。だれかの信仰や愛の様子を聞くと感謝します。その夜、一日を振り返って祈ろうとすると受けた親切をもう一度思い出して神に感謝します。朝、それらの人々の事を祈りながら神に感謝します。しばらくして、その人たちに手紙を書く機会があったら、あの時はありがとうと書いたり、あなたがたの信仰は素晴らしいと書くでしょう。また、直接その人たちに出会ったら、いつもあなたがたの事を感謝していると伝えるでしょう。そうするのは、相手を愛しているからであり、励ましたいからですね。こうした流れのすべてが、絶えず感謝する人を作っていくのです。
ローマ1章には、神を無視する人、神に逆らう人の姿が書かれていますが、その中で感謝について言及しています。
「彼らは神を知っていながら、神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その鈍い心は暗くなったのです。」(ローマ1:21)
神をあがめず、神を無視する人が陥る態度が感謝しない事だと分かります。神を知り、神を信じ、神をたたえ、神と共に生きようとする人は、感謝する人になるのです。
さあ、あなたの番です。良い事があったら、心を込めてありがとうと言いましょう。すばらしい人の行動や信仰を知ったら、その事を称賛しましょう。夜の祈りの時や朝の祈りで、それらを思い起こして主に感謝しましょう。
「私は、あなたがたのことを思うたびに、私の神に感謝しています。」(ピリピ1:3)
「私は祈るとき、いつもあなたのことを思い、私の神に感謝しています。」(ピレモン4)
「また、感謝の心を持つ人になりなさい。」(コロサイ3:15)
□最初に誰かに、直接、感謝を伝えましょう
□祈りの中で、その事を神に感謝しましょう
□いつも感謝する人になりましょう