ペテロの本籍はガリラヤ湖北部のベツサイダ(ヨハネ1:44)で、結婚して妻とその母と一緒にカペナウムに住み(マルコ1:30)、仕事は漁師(1:17)でした。祭司たちからは無学で普通の人(使徒4:13)と評価され、なまりのある方言を話していた(マタイ26:73)ことが分かります。
ペテロはイエスさまに出会い、ついて来なさいと招かれました。そのままのペテロでは役に立てません。それで、ペテロはイエスさまから学ぶと心に決めたのです。
生涯学び続ける。
それは人としてとても大切な姿勢です。本当の学びは学校を卒業した後から始まるのです。知識、技術、人格形成、行動、意識、目的、意欲、感覚、世界観などあらゆる分野で学び続け、私たちもキリストの弟子として整えられることを目指しましょう。
イエスは十二人を任命し、彼らを使徒と呼ばれた。それは、彼らを自分のそばに置くため、また彼らを遣わして宣教をさせ、彼らに悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。(マルコ3:13~14節)
主イエスは12人を正式に任命され、3つのことをされました。そばに置く、遣わして宣教をさせる、悪霊を追い出す権威を持たる。
第一、主イエスのそばに置く。
ペテロは主イエスのそばにいて主イエスの行動や奇跡を間近に見ました。主イエスの教えを一番近くで聞きます。見ると聞く。それは学びのために一番必要な土台になります。主イエスのそばにいることで、主イエスとの心の交流もできます。主イエスからの叱責、慰め、励ましを直接受けるので軌道修正が可能で、心の励ましを頂けます。
私たちに適用すると、毎日聖書を読み続け、教えられたことをノートに書いていくことは主イエスのそばにいることになります。礼拝でも大切な事をメモしましょう。私は25歳で牧師になりましたが今も聖書から新しい感動を頂いています。
第二、遣わされて宣教する。
ペテロたちは自分が福音を実際に語りました。二人一組の伝道旅行にも出かけました。聞くとするとは大違い。聞いて分かったと思っても、自分が語るとなるとうまく話せないものです。とにかく、話してみること、やってみること、それが最良の方法です。
福音を語ることは難しいと言う方がいるので、一番短い救いの証の方法を紹介します。イエスさまを信じたきっかけの聖書の言葉はこれですと聖句を読み、それで心を打たれて信じるようになりましたと言えば一分くらいで話せます。
日曜学校の先生になってみましょう。家庭集会を開いてみましょう。自分の子供たちに聖書を教えてみましょう。
第三、イエスさまに特別な力を付与してもらうこと。
悪霊につかれた人を救出することはとても困難なことでしたが、主イエスはたくさんの人を解放されました。それだけでなく、悪霊を追い出す力を十二弟子にも付与されました。これは神の子にしかできないことです。
当時の人々にとって悪霊の問題は現実的で難しい問題でした。これを私たちに当てはめてみましょう。
私たちが身近な誰かに福音を語る時、人々が抱える問題を知ることになります。そんな時は、その人々を愛し助けながら主からの解決があるように祈り求めましょう。主だけが注ぐことのできる神の力で道が開かれることをきっと経験するでしょう。
主イエスはシモンに新しい呼び名を与えました。それが「ペテロ」という名前です。意味は岩です。揺るがない信仰者、これがペテロの目指す姿、約束された将来像になりました。主イエスから学び続ける人の未来も同じです。あなたに新しい名前が付与されています。
□主イエスから生涯学び続ける
□あなたが福音を語ってみる
□主の力を体験する