今日はクリスマス礼拝です。
未婚のマリアのもとに御使いガブリエルが遣わされた場面を見ていきましょう。
御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」(ルカ1:28)
マリアは混乱しました。恵みも霊的な高まりも経験していないからです。
御使いはマリアの名を呼んで人違いでない事を示しました。その上で再び、神の恵みについて言及しました。
神の恵みと高級和食店で料理の前に出される「お品書き」は似ています。これから、こんなに素敵なごちそうが来ますよという予告なのです。あなたに届いている恵みのお品書きは何でしょう?
その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。(ルカ1:32~33)
男の子が生まれるという事が最初の目に見える恵みです。その子が成長して活躍を始めると次の5つの事が実現します。
これが二番目の恵みです。①大いなる者になる、②いと高き方の子と呼ばれる、③神からダビデの血を引く王位が与えられる、④イスラエルの王となる、⑤永遠に統治する者となる。マリアは出産後30年以上たってこの恵みを目にすることになります。
次にマリアは、どういう段取りで赤ちゃんを産むのかと御使いに質問しました。自分は結婚していないし、男の人も知らないからです。(34節)
御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。(35節)
御使いは言いました。マリアが何かをする必要はない。マリアの努力や能力には関係ないのです。これは私たちへの大きな励ましです。私たちには不可能と思える事を神が行われる時は、神が主役なのですから。
このような形で生まれるので、主イエスは罪のない聖なる者となり、人々の罪の贖いを行う救い主となれるのです。
御使いはマリアの親戚エリサベツの事を指摘しました。(36節)高齢で不妊と言われていたエリサベツが妊娠6か月であることは、神にとって不可能はないという事の例証となり、マリアへの大きな励ましになりました。
神にとって不可能なことは何もありません。(ルカ1:37)
マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った(38節)
マリアは将来予想される困難を承知の上で、御使いの言葉を100%受け入れました。マリアの短い応答の中に、彼女の従順、信頼、献身が結晶しています。若くて未熟な一人の女性の勇気ある信仰がクリスマスの実現に寄与したのです。
私たちも現代のマリアです。神のみこころ、神の言葉は、私たちのような不完全な人間の従順、信頼、献身によって実現していくのです。
私をお使い下さいと主におささげしましょう。
□神のお品書き(恵みの約束)を受け止めよう
□神に不可能はない
□私を通して主の言葉が実現しますように