2022年6月5日日曜日

エペソ1:14

聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。
 このことは、私たちが贖われて神のものとされ、
 神の栄光がほめたたえられるためです。(エペソ1:14)


 4630万円があなたの口座に振り込まれていたら、どうしますか。調べてみると「天国銀行」からの振り込みで、問い合わせると「これは第一回目の送金で、間違いではありません、後ほど何万倍も価値のある相続財産が送られる予定です」というのです。そんなうまい話は無いとあなたは思うかもしれません。でもそれが聖書の語る祝福なのです。

パウロは14節で「保証」という言葉をあえて使いました。これは商業用語で「手付金」という意味です。私たちは今後、神から莫大な相続財産をもらえるのです。聖霊は、その相続財産を保証する手付金に当たるというのです。

「子どもであるなら、相続人でもあります。私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストとともに共同相続人なのです。」(ローマ8:17)
 私たちが罪赦されて神の子とされたのは、神の家族となり神を父と呼んで親しく心をつなぐためです。でも、それだけでありません。子どもになれば、正式な相続人になれるのです。神は私たちに、天の資産を、神の国を、与えたいと願われたので私たちを子にされたのです。

「また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。」(第一ペテロ1:4)
 パウロだけでなく、ペテロも確信をもって天の資産について述べています。当時のクリスチャンたちは同じ確信を持っていました。天の資産の確かさが私たちに希望を与え、今日を生きる力を与えてくれます。

ところで、あなたはどこを向いて毎日生活していますか。
 ある人たちは、過去ばかり見てため息をつき、自分を責めるか、誰かを憎んだりしています。変えることのできない過去ばかりに気を取られています。

ある人は、将来を思い描けずに下ばかり向いています。今は、希望もないし、誰かを思いやるゆとりもないし、生きているようで生きていない、繰り返しに耐えてるだけだと。

「どうか、希望の神が、信仰によるすべての喜びと平安であなたがたを満たし、聖霊の力によって希望にあふれさせてくださいますよう。」(ローマ15:13)

聖霊は、私たちの未来を照らす神です。
 未来には希望があると教えてくれるのが聖霊です。前向きに、クリエイティブに生きて行けるように励ましてくれるのが聖霊です。そのために、みことばの意味を教え、そばにいて私たちを慰め励まし、御霊の実を結ばせ、キリストの姿に変え、道を教えてくれます。聖霊の働きは、私たちの今に輝きを与え、また、希望と未来を与えてくれるものなのです。

私たちが神の相続財産を受け継ぐことは、別な視点で見るとこうなります。私たちの贖いが完成し、私たちが完全に神のものとされることです。
 「私たちは主のもの、主の民、その牧場の羊である。」(詩篇100:3)

3~14節にわたるパウロの長い言葉を通して、神から与えられた素晴らしい霊的祝福を私たちも一つ一つ思い返してきました。父なる神は、永遠の昔から私たちを愛し、選び、きよくし、子にしようとして下さいました。子なる神であるイエス・キリストは、ご自分の命を捨てて私たちを罪から贖って下さいました。聖霊は、私たちの心に住み、将来に希望を与え、今日を生きる力を与えて下さっています。

神の知恵は測りがたく、神の愛は深く、神の恵みは驚くほど大きいことが分かります。私たちもパウロと一緒に神の栄光をたたえましょう。

□聖霊は、私たちの未来を照らす助け主。
□想像を超えた神の相続財産が私たちを待っている。

□三位一体の神は、私たちの過去と現在と未来を祝福して下さる。

ヨハネ20:1~18 ラボニ

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