また、神の大能の力の働きによって
私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、
どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。
(エペソ1:19)
パウロはとりなしの祈りを17節から始めました。エペソの人々がもっと神を知ることができるように、そうすれば信仰が強くなります。心の目が開かれて大きな眺望が持てますように、そうすれば未来に希望が持てます。
そして今回の19節では、信じる者に働く神の偉大な力を知ることができるようにとパウロは祈りました。なぜ、この事が大切なのでしょう。
それは、偉大な力は神だけのもので私とは縁がないと思い込んでいる人がいるからです。世界を創造された神の比類なき力を理解し信じていても、神の力と私の間に深い断絶があると感じている人が多いのです。自分は弱い。小さい。取柄が無い。勇気がない。才能もない。悩みの出口もない。こんな自分に、神の偉大な力が働くとは思えないと考えてしまうのです。
主イエスが言われたことを思い出して下さい。
「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。」(マタイ7:7)
「できるならと言うのですか、信じる者には、どんなことでもできるのです。」(マルコ9:23)
神のすぐれた力と私たちの間に断絶はないという事を分からせるために、主イエスは言われたのです。神の力は、「私たち信じる者に働く」のです。神のすぐれた力は、小さな者、弱い者の中にこそ力強く現れるのです。
あなたには今、どんな力が必要ですか。
苦しさに耐える力。新しい事にチャレンジする力。笑われてもやり通す力。やり直す力。お金がなくても感謝を見つける力。苦手な人と向き合う力。赦す力。愛す力。支える力。始めた事を投げ出さない力。未来を信じる力。みことばを深く理解する力。教会に仕える力。誰かをサポートする力。病に負けない力。福音を語る力。
あなたが今必要な力を、神に大胆に祈り求めましょう。
士師記6章に登場するギデオンも自分と神との間に断絶を感じていた人でした。
「『主は私たちをエジプトから上らせたではないかと』言って、先祖が伝えたあの驚くべきみわざはみな、どこにあるのですか。」(士師記6:13)
主はギデオンのこの言葉を聞いて言われました。「行け。あなたのその力で」(士師記6:14)その力で行けという意味は、神の優れた力を体験するためには、自分の中に隠されている賜物や潜在能力に気づき、神に信頼してそれを用いることだと教えてくれます。「その力」で一歩前に進み始めると、神のすぐれた力が私たちに臨むのです。何万人という侵略者ミディアン人をわずか300人の兵士で打ち破ったギデオンの戦いを見ると、神のすぐれた力が注がれたことが分かります。
さあ、あなたの番です。
「私たち信じる者に働く神のすぐれた力」を信じて、目の前の壁を突破しましょう。また、あなたの身近な人が神のすぐれた力を体験できるように、とりなしの祈りをしましょう。
「私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです。」(ピリピ4:13)
□私たち信じる者に、神の偉大な力が働く
□主よ、あなたの力を注いでください
□主よ、あの人にあなたの力をあらわして下さい