エジプトの王ファラオに仕えるようになったとき、ヨセフは三十歳であった。ヨセフはファラオのもとから出発して、エジプト全土を巡った。さて、豊作の七年間に、地は豊かに実らせた。(創世記41:46~47)
ヨセフは30歳になりました。彼が王の夢を解き明かした通りに7年間の豊作が始まりました。ヨセフはファラオから任命された仕事に全力で取り組みました。
今までの苦労が報いられ、すべての経験が生かされ、神から与えられた賜物がみごとに開花しました。ヨセフはまさに働き盛りで、人生で最良の時期を迎えました。
48~49節にあるように、ヨセフは各地に食料備蓄用の巨大な倉庫を次々に建設していきました。多くの穀物が集まったので最後には量りきれなくなったほどです。
ヨセフの凄さは、期待されたことを、期待通りに行えることです。今、仕事に携わっている人はヨセフを手本にしましょう。
働き盛りのみなさん。自分の仕事に集中しましょう。仕事を通して社会の人々に貢献できます。神の栄光を表すことができます。どんどん新しい事にチャレンジしましょう。たくさん吸収しましょう。後輩も育てることができます。仕事でのスキルを上げていきましょう。
ヨセフは長子をマナセと名づけた。「神が、私のすべての労苦と、私の父の家のすべてのことを忘れさせてくださった」からである。また、二番目の子をエフライムと名づけた。「神が、私の苦しみの地で、私を実り多い者としてくださった」からである。(創世記41:51~52)
ヨセフは家庭面でも祝福を受けました。身分の高い女性と結婚し、子供も二人与えられました。長男はマナセ、次男はエフライムと名付けました。
マナセは、忘れる、という意味です。神が過去の苦労と実家のことを忘れさせてくれたのです。苦い過去を引きずることがなくなりました。憎しみも忘れ、復讐も忘れることができました。
エフライムという名は、豊かな実り、を意味します。現在の豊作がヨセフの人生を象徴しています。苦しみの地にいても、神が実りを与えて下さったと理解し始めました。実りを発見できるようになったのです。つまり、ヨセフは積極的に感謝する人になったのです。
子供の名前はヨセフの心境であり、人生の指針でもありました。過去にとらわれず、感謝を見出す人は、幸いな人生をおくれます。
エジプトの地での豊作の七年が終わると、ヨセフが言ったとおり、七年の飢饉が始まった。その飢饉はすべての国々に臨んだが、エジプト全土には食物があった。(創世記41:53~54)
豊作の7年が終わると飢饉が始まりました。穀物を備蓄していたので国に混乱は起きませんでした。
私たちの人生にも、豊作と凶作の時期があります。ヨセフの例にならって、凶作の時期に備えた人生設計をするなら、苦しみが来ても耐えることができます。あなたにとっての穀物の備蓄とは何でしょう。
55節で、ファラオは食物を求める国民に対して、ヨセフのもとに行け、と言っています。57節では、人々が「ヨセフのところに来た」と書いてあります。
いざという時に、あの人のところに行けば助けてくれる、という評判ができたら、その人は信頼できる人です。そういう人になれたら良いですね。
「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。
主が成し遂げてくださる。」(詩篇37:5)
ヨセフは主に信頼し自分の人生を主にゆだねました。それで、主の助けを頂いて過去を忘れ実りを発見して感謝する人となり、働き盛りの時に精一杯働いて多くの人の役にたつことができました。あなたはヨセフから何を学びますか。
☐人々と主のために、精一杯働きましょう。
☐マナセとエフライム。過去を忘れ、実りを感謝しましょう。
☐ヨセフから学びましょう。