ボアズは町の長老十人を招いて、「ここにお座りください。」と言ったので、彼らも座った。(ルツ記4:2)
ボアズは深夜、足元にいたルツと話して自分がなすべき事が何かを理解しました。おそらくボアズはその夜ずっと祈っていたはずです。そして、具体的な計画を練り上げていたことでしょう。朝になるとボアズはすぐに行動し、町の門に座りました。10人の長老を招き、買い戻しの手続きを正式に行うことにしました。
あなたは重大な事柄が目の前にある時、ボアズのようにまっすぐに対処できますか。多くの人は、直進できずに、避けたり、別な事をしたり、逃げたり、先延ばししたり、動けなくなったりします。一番大事な事にきちんと向き合いましょう。ボアズのように、祈り、段取りを整え、具体的に行動してみましょう。
ちょうど、ボアズが言ったあの買い戻しの権利のある親類が通りかかった。(4:1)
ルツ記にはびっくりするような奇跡は一つもありません。ですが、「はからずも」(2:3)、「ちょうどそのとき」(2:4)、「ちょうど」(4:1)というように、タイミングが絶妙なのです。私たちの日常生活にも主の見えない御手が働いているのです。
「モアブの野から帰って来たナオミは、私たちの身内のエリメレクの畑を売ることにしています。」(3節)
「もし、あなたがそれを買い戻すつもりなら、それを買い戻してください。」「あなたを差し置いてそれを買い戻す人はいません。」「私はあなたの次です。」(4節)
ボアズはルツと結婚したかったのですが、がむしゃらに話を進めませんでした。優先権のある親類にエリメレクの畑の話をして、その人の決断を尊重しました。祈って備えた人は、自分の願い事であっても結果は主の御手にお任せできるのです。
その親類はその土地を買い戻しますと一旦は述べましたが、「死んだ人の妻であったモアブ人の女ルツを引き受けなければなりません。」(5節)とボアズがコメントすると急に態度を改め、ボアズに譲ると言い出しました。外国人のルツを妻にする用意はできていなかったようです。
わたしに代わって、あなたが買い戻してください。私は買い戻すことができません。(6節)
ボアズは、親類の行動を予想していたのであわてることなく、「モアブの女」という言葉を強調して交渉しました。提案の仕方を練り上げていたことがうかがえます。最後には、買い戻しの権利のある親類に感謝されるような形で、土地の売買は成立しました。
ボアズは主に完全にゆだねつつ、最善を尽くしました。これは信仰者の生き方の基本姿勢です。主の前に完全に両手を開きつつ、自分ができるベストを実行しましょう。
□大事な事柄の実現のため、まっすぐに行動しましょう。
□そのため、よく祈り、よく準備しましょう。
□最終結果は、主におゆだねしましょう。