世があなたがたを憎むなら、あなたがたよりも先にわたしを憎んだことを知っておきなさい。(ヨハネ15:18)
主イエスは警告されました。
十二弟子よ、あなたは憎まれる。そして、迫害され、場合によっては殺される。
だから、覚悟しておきなさい。
このように語られた目的は、迫害された時につまずかないためでした。
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがつまずくことのないためです。(ヨハネ16:1)
主イエスは今までも迫害について語ってこられました。山上の垂訓では、「ありもしないことで悪口」(マタイ5:11)を言われと予告されました。4つの種のたとえでも、迫害によって信仰を失うような岩地の種になるなと注意されました。逮捕、投獄などに遭い、王たちの前で裁判を受ける事態や(ルカ21:12)、「会堂から追放」(ヨハネ16:2)されることを警告されていました。
もしあなたがたがこの世のものであったら、世は自分のものを愛したでしょう。しかし、あなたがたは世のものではありません。わたしが世からあなたがたを選び出したのです。そのため、世はあなたがたを憎むのです。(ヨハネ15:19)
今日の箇所において主イエスは迫害が起こる背景を解説されました。
①世が先に主イエスを憎まれたので、弟子たちも憎まれる(15:18)
②主イエスが弟子たちを世から選び出したので憎まれる(15:19)
③世が父なる神とイエスさまを知らないから憎まれる(15:21)
④主イエスのわざ(奇跡)を見たから、神を憎むようになった(15:24)
⑤「ゆえもなくわたしを憎んだ」(詩篇35:19)の預言が成就
⑥神への奉仕だと思い込んでいるから(16:2)
イエスさまを信じる者は、正しく歩み、愛を行い、神を喜びます。けれども、人々は理不尽に、理由なく、気分と先入観で、クリスチャンを憎みます。
あなたも、信仰を持っているという理由だけで周囲から憎まれた経験があるかもしれません。信仰ゆえの迫害はそういうものです。
パウロは長い伝道生涯で凄まじい迫害を通りましたが、その迫害の中で「私が弱いときこそ、私は強い」(第二コリント12:10)という体験をしました。
わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち、父から出る真理の御霊が来るとき、その方がわたしについて証ししてくださいます。(ヨハネ15:26)
ゆえもなく憎まれる人に、主は真理の御霊を送ると言われました。御霊は、迫害で苦しむ信仰者の心の目を開かれ、主イエスをあかしして下さり、励まして下さいます。
あなたは、今、信仰ゆえの迫害を受けていますか。聖霊の助けを求め、その試練を乗り越えて実を結ぶ人生へと導いて頂きましょう。
「死に至るまで忠実でありなさい」(黙示録2:10)
□ゆえもなく憎まれることを覚悟しよう
□つまずかず、実を結ぼう